新那珂橋


清流の豊かな流れは何物にも代えがたい魅力ある光景
 新那珂橋は、那珂川町(合併前の馬頭町と小川町との境)を南流する那珂川に昭和10年(1935)に架けられた橋です。
 東北本線の開通によって、旧馬頭町域をはじめ、茨城県久慈郡地方より産出する物産は、すべて氏家停車場に搬入されてきましたが、那珂川の「渡し」で荷物の積み替えなど多大の不便を感じるばかりか、一朝洪水のたびに不通となり、那珂川に橋を架けることが大きな念願でありました。
 大正8年(1919)に現在の新那珂橋のすぐ上流に待望の那珂橋が架けられ、氏家方面への物資の輸送量が増大し、産業の発展を助長し、交通の発達をもたらしました。
 昭和10年(1935)に現在の新那珂川橋に架け替えられ、さらに、産業・交通の発展を飛躍させました。
 那珂川東部と県央部を結ぶ道路は、新那珂橋に頼っていましたが、その後、高度成長期を迎え、八溝地域の開発・振興によって、宇都宮・東京といった首都圏と八溝地域を結ぶ大動脈として、平成6年(1994)若鮎大橋が完成し、翌年、小川バイパスが開通しました。このバイパスが地域の振興に貢献されることが期待されます。


 那珂川に架かる新那珂橋(地味な形式だが構造
的にも安定した力強さが感じられるゲルバー橋)

若鮎大橋
道路橋(一般国道 293号・小川バイパス))
橋長・幅員:351.95m×12.50m
    形式:上部工 3径間連続鋼箱桁橋2連
        下部工 逆T式橋台、小判型橋脚
        平成6年(1994) 6月完成
(栃木県橋梁現況調査表)
所 在 地
管 理 者
建設時期
用途・目的
規   模

那珂川町小口・小川(那珂川)
栃木県
昭和10年(1935) 完成
道路橋(一般国道 293号)
橋長・幅員:302.00m×5.50m

支間割:2×20.00m+5×30.00m+4×28.00m
形式:上部工 ゲルバーRC変断面T桁橋

    下部工(橋台) 直接基礎半重力式
        (橋脚)井筒 RCラーメン
 

大正初期                 (馬頭町史)

案 内 図
     
     
参考文献
馬頭町史・馬頭町史編さん委員会
小川町誌・小川町誌編集委員会


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