逆川調整池 アースダム 堤 高 : 18.18m 堤頂長 : 121.21m 有効貯水容量 : 121,000㎥ 湛水面積 : 16,400㎡ 明治44年(1911)建設 |
![]() わが国で2番目に古い発電用アースダム(人も通わぬ山奥に彩りを添える紺碧の湖) ![]() |
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擬石コンクリートで修景した門柱 写真に見る洪水吐きゲートの門柱を擬石コンクリートで修景したのが一寸残念です。 |
「哀悼の碑」 黒部ダム及び黒部方面導水路の工事を請け負った早川組の犠牲者22名を供養するため、大正2年(1913)6月に栗山村立栗山中学校横に「哀悼の碑」が建てられ、犠牲者の名前が刻まれています。 また、発電所本館及び発電所側導水路の工事を請け負った大丸組は37名の犠牲者を出し、明治45年(1912)3月に藤原町大原に「供養塔」が建てられています。 |
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改修前の黒部ダム (近代土木遺産の保存と活用) 当時の重力式コンクリート・アーチダムは数少なく、特に曲率半径の小さい曲線溢流型の石張ダムは、その三次元曲面が美しく、22個のゲートが並ぶ洪水吐きは壮観でした。 しかし、ダム本体の老朽化や法令上の基準から、構造を大きく変える必要に迫られ、日光国立公園の特別地域内にあるため、景観上の配慮と土石の流下が激しい鬼怒川の摩擦対策の両面から、ダム背面の越流部に当初と同じスタイルで張石工が施され、黒部ダムの最大の特徴である美しい三次元の石張曲面を再現し、歴史的景観を保全した東京電力㈱の配慮に深く感謝します。 |
案 内 図![]() |
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所 在 地 管 理 者 建設時期 用途・目的 規 模 |
日光市(旧栗山村)黒部・日陰(鬼怒川) 東京電力㈱ 大正元年(1912)12月完成 平成元年(1989) 3月大改修 水力発電取水ダム 重力式コンクリート・アーチダム 堤 高 : 28.70m 堤頂長 : 150.00m 洪水吐ゲート : 鋼ローラーゲート 8門 有効貯水容量 : 1,160,000㎥ |
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参考文献 | ||
栃木支店 水力発電史・東京電力(株)栃木支店水力発電史編集委員会 とちぎの電力・東京電力(株)栃木支店 近代土木遺産の保存と活用・文化庁歴史的建造物調査研究会 |
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