まばゆいばかりの紅葉に彩られた、逆木洞門上流部 直上流にある取水施設は、宇都宮市の松田新田浄水高間木取水堰です。 型式 鋼製越流型自動転倒ゲート20.0m×1.0m 2門、 取水量 1.244?/s 昭和52年(1977)10月31日完成 |
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逆木サイフォン 形式 ニューマチックケーソン工法 延長 485.30m 通水断面 幅 3.300m×高さ 2.000m 通水量 Q=16.7?/s |
(鬼怒川東部土地改良区 提供) |
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逆木隧道工事 明治29年(1896)の大洪水を契機に洞門掘削を含む逆木工事が実施されました。工事は従来の西鬼怒川分流口を締め切り、新たに字稚児ヶ渕に2本の隧道を貫通させ、ここから西鬼怒川に流入させるもので、工事は明治30年(1897)に着手し、工事費11万5千余円、延べ人員23万8千余人が動員され、1年5ヶ月後に竣工しました。 この工事によって、従来からの慣行となっていた東鬼怒川、西鬼怒川の水量配分比6分対4分を東鬼怒川7分、西鬼怒川3分としました。(しかし、その後の明治35年(1902)の水害等により後日談がありますが、この件については別途記することにします。) |
逆木洞門入口のゲート |
逆木治水之碑(中央)と鬼怒川治水工事に |
所 在 地 上河内町宮山田(西鬼怒川) 管 理 者 上河内町 建設時期 明治30年(1897)着手、 明治31年(1898)5月中旬完成 用途・目的 西鬼怒川治水事業 規 模 隧道延長:170間(85間づつ2孔洞) (170間=309.10m・85間=154.55m) |
案 内 図 |
参考文献 | |
栃木県史・栃木県史編さん委員会 “水との闘い”西鬼怒川土地改良区沿革概史・西鬼怒川土地改良区 野州土方の物語・丸山光太郎 |
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